平成30年度からの助成金は、「生産性向上」と「賃上げ」が大きなテーマになっているようです。

 

　「生産性要件」については、すでに今年度（平成29年度）から本格的に導入がされていますが、来年度からは「賃上げ」を要件とする助成金が増えるようです。

 

　＊助成金における生産性要件とは、「付加価値÷雇用保険被保険者数」によって計算された直近の会計年度における「付加価値」が、その3年度前に比べて一定率以上伸びている場合に、助成金を増額する制度です。
　

 

　この流れを受けて、「キャリアアップ助成金（正社員化コース）」にも、賃上げ要件が追加されることになりました。 

　この助成金は、パート労働者等の「非正規社員を正社員等に転換した場合」に支給されるものです。 

　これまでは正社員等への転換のみが要件でしたが、この4月以降に転換される対象者については、「賃上げ」が求められるようになりました。

 

　具体的には、転換前6ヵ月間の賃金総額と転換後6ヵ月間の賃金総額とを比較して、5％以上の増額をしていることが要件になります。

 

　ここでの賃金総額には、「諸手当」や「賞与」が含まれますので、基本給（時間給）を昇給させなくても、手当や賞与を支給することでも構いません。

 

　ただし、手当には「通勤手当」や「時間外・休日労働手当」は含まれませんのでご注意下さい。

 

　なお、この賃上げ要件が追加されたことにより、1事業所あたりの支給申請上限人数がこれまでの15名から20名に拡充されています（1事業年度あたり）。

 

「平成30年度以降のキャリアアップ助成金について」

 

　最後に、この制度変更は平成30年度予算の成立及び雇用保険法施行規則の改正が前提のため、変更される可能性がありますことを申し添えておきます。 

 

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2018.4.12更新【最新】平成30年度助成金はこちらから

 

 

 

※上記は、公開日時点での法令・行政情報等に基づく内容となっております。