『職場定着支援助成金』は、雇用管理制度の導入などを通じて従業員の離職率の低下に取り組む事業主に対して助成するもので、雇用管理の改善を推進し人材の定着・確保と魅力ある職場の創出を目的としています。
具体的には、「評価・処遇制度」、「研修制度」、「健康づくり制度」、「メンター制度」などの導入・実施を行った場合に制度導入助成(1制度につき10万円)を、雇用管理制度の適切な運用を経て従業員の離職率の低下が図られた場合に目標達成助成(57万円、生産性要件を満たした場合は72万円)を支給するというものです。
この助成金を活用して賃金制度や人事制度を導入するためには、以下のいずれかの制度を導入することが要件になります。
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評価・処遇制度(評価対象者・評価者・評価基準・実施方法・反映方法等を定めた制度)
- 昇進・昇格基準
- 賃金制度(退職金制度・賞与を含む)
- 各手当制度(通勤手当・住居手当・家族手当など、通常の労働者の評価処遇制度に係る諸手当制度として適当であると認められるものに限る)
この助成金を受給するための手続は、以下の通りです。
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「雇用管理制度導入計画」を作成して管轄労働局の認定を受けること
- 計画期間の初月内に評価・処遇制度(制度が実施されるための合理的な条件及び事業主の費用負担に関する定め)を就業規則に定め、計画期間内に制度を実施する
- 計画期間終了日の翌日から2カ月以内に「制度導入助成」の支給申請を行う
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計画期間終了日の翌日から12カ月経過した日の翌日から2カ月以内に「目標達成助成」の支給申請を行う
なお、「制度導入助成」については上記の手順に従って制度の導入をすれば支給されますが、「目標達成助成」については実際に離職率が低下しなければ支給されませんので注意が必要です。
これからの企業経営は優秀な人材を確保することがポイントになりますので、この助成金を活用して「評価・処遇制度」を導入して、ぜひ社員の定着率アップに取り組んで下さい。
(情報公開日:2017-12-13)
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※上記は、公開日時点での法令・行政情報等に基づく内容となっております。