今春に大学を卒業した学生約56万人のうち、69.8%の39万人余りが就職したことが8月7日、文部科学省の学校基本調査速報で分かりました。
前年から2.5ポイント上昇し、4年連続で改善しています。リーマン・ショック前の2008年春の水準(69.9%)まで回復しました。
文科省は「景気回復により大卒者の就職環境が上向いている」と分析していています。
調査速報によると、卒業者全体のうち、正規雇用は65.9%(37万2662人)、パート、アルバイト、派遣社員、無職などの者は合わせて10万人以上になりました。
雇用期間が1年以上で週30~40時間働いている契約社員や派遣社員など「非正規雇用」は、前年度より507人減って2万2275人。大卒者全体に占める割合も0.2ポイント減って3.9%となりました。
一方、この「非正規雇用」に、パート、アルバイトなど「一時的な仕事に就いた者」(1万4519人)、「進学も就職もしていない者」(6万8481人)を加えた「安定的な雇用についていない者」の合計は10万5275人で、1万172人の減っています。大卒者全体に占める割合は18.6%で、前年度から2.1ポイント低下し、2年連続で改善しています。