本格的な夏到来!熱中症の予防対策
文書作成日:2014/8/6
今年の夏も全国的に暑くなり、屋外のみでなく、室内においても熱中症対策が一段と重要になっています。そこで今回は、職場における熱中症対策の基本について取り上げてみようと思います。
【1】把握しておくべき熱中症の症状
熱中症とは、高温多湿の環境で発症する障害の総称で、「熱虚脱・熱疲はい」、「熱けいれん」、「熱射病(日射病)」の3つに分けられています。それぞれの症状は以下のとおりですが、共通した症状としては、「めまい」、「頭痛」、「吐き気」があります。
【2】熱中症を予防するためのチェックリスト
熱中症は、屋外で活動しているときはもちろん、室内の温度や湿度が高くなるときや個人の体調によっては、室内で特に何もしていなくても発症する場合があります。このため、以下のような職場における熱中症予防のためのチェックリストを利用して、対策ができているかを確認しておきましょう。
【3】熱中症を発症したときの救急処置
熱中症対策としては、まずは以上のような予防を重点的に行うことが求められますが、実際に気温が高い状況において、作業中に次の症状が見られる場合は、熱中症を疑い、早急に処置をすることが必要です。
また、自力で水分などの補給ができない場合や症状が改善しない場合は、医療機関への受診が必要となります。この際には、状況によっては救急車の要請も検討することになるでしょう。
【4】収集しておきたい熱中症情報
熱中症に関する情報は、様々なところから発信されていますが、例えば、環境省ではスーパークールビズを展開し、勤務時間のシフトなど、熱中症対策の取組事例を紹介しています。また、熱中症予防情報サイトで人体に影響の大きい湿度、気温などを指標とした「WBGT(暑さ指数)」を地域ごとに公表しています。その他、気象庁や気象協会では、高温注意情報や熱中症指数などの情報を発信しています。
企業としては、これらの情報を上手く活用して従業員に注意喚起すると共に、健康診断や職場の巡視などにより、従業員の健康状態を把握するように常に心掛けたいところです。
■参考リンク
環境省「SUPER COOLBIZ」
http://funtoshare.env.go.jp/coolbiz/
環境省「熱中症予防情報サイト」
http://www.wbgt.env.go.jp/
気象庁「熱中症に注意」
http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/kurashi/netsu.html
日本気象協会「熱中症情報」
http://www.tenki.jp/heatstroke/
※文書作成日時点での法令・情報等に基づく内容となっております。