厚生労働省は、働きたいと思っているがん患者に対して、医師が仕事を辞めないよう助言する、企業が治療のための時短勤務の制度導入を検討するなどの支援策の具体案をまとめました。医療が進歩し、がんの5年生存率は6割近くあるにもかかわらず、患者の約3割が仕事を辞める実態を受けて、6月23日の有識者検討会で提言されました。
がんと診断される人が年間約80万人いる一方、がん患者で働く人は約32万5000人(2010年時点)にとどまっています。提言を受け、厚労省は全国に約400あるがん診療連携拠点病院の医師に患者に対して「すぐ仕事を辞める必要はない」と助言するように求めます。